東日本 (East Japan)

武家文化の伝統が息づく東日本。鰹節の豊かな香りと、濃口醤油のキリッとした塩味が味覚のベース。東京の洗練された江戸前料理から、東北の素朴で力強い郷土料理まで、深い旨みが広がる。
代表的な味わい
蕎麦と濃口つゆ
「東の蕎麦、西のうどん」。東日本では、香り高い蕎麦が好まれる。つゆは鰹出汁に濃口醤油を合わせた、黒っぽくしっかりとした味わい。麺の先だけをつゆにつけ、蕎麦の風味を粋に楽しむ。
江戸前の技
東京湾で獲れた魚介を「仕事」と呼ばれる独自の技法で仕込む江戸前寿司。そして、ごま油で香ばしく揚げる江戸前天ぷら。せっかちな江戸っ子を満たすため、素早く、そして極上の味を提供する文化が発展した。
東日本の文化とルール
東と西では、日常のちょっとしたルールが大きく異なる。味付けだけでなく、人々の動き方にも歴史的な背景が隠されている。
⚠️ 注意:エスカレーターは左立ち 東京をはじめとする東日本では、エスカレーターは「左側に立ち、右側を歩く人用に空ける」のが暗黙のルール。武士が左腰に刀を差し、すれ違う際に鞘がぶつからないよう左側を歩いた名残だと言われている。
⚠️ 注意:うなぎの「背開き」 東日本でうなぎを食べるなら、そのフワフワの食感に驚くはず。武士の街・江戸では「腹を切る(切腹)」を嫌い、うなぎは背中から開く。そして、一度蒸してから焼くため、口の中でとろけるような柔らかさになる。

